注意:法律について言及していますが、この記事の内容が正確である保証はありません。
概要
有効期限が切れて消滅してしまう有給休暇を買い上げる機能を搭載しました。
事業場ごとに買い上げのON/OFFを切り替えることができ、初期値はOFFです。
有休が消えてしまう事に対する不満を晴らすために作ったネタ機能であり、ONにして運用される可能性は低いと考えています。
注意点
結果的に有給休暇を買い上げたように見えるだけで、
正確には、有給休暇を消化できなかった社員に対して救済のために特別手当を支払う仕組みです。
有給休暇の目的は、労働者を心身共に休ませることだそうです。
有給休暇の買い上げを許可する法律はなく、
買い上げを理由に有給休暇を取らせないような行為は法的にアウトです。
買い上げしても良い有給休暇は下記のとおりです。
- 有効期限が切れた有給休暇 (労働基準法 第115条 に2年間で時効になると書かれています)
- 退職により取得できなくなった有給休暇
- 企業が独自に付与した休暇 (労働基準法 第39条 ② の仕様を超える分の休暇)
当システムでは、企業が独自に付与する休暇を「季節休暇」として分離してあるので、
考えるべきは上2件の「消滅した有休」だけです。
ちなみに、季節休暇も有給休暇とは別に買い上げのON/OFFの設定が可能です。
仕様
事前に事業場マスタで有給休暇の買い上げ機能をONにしておく必要があります。
・有給休暇の有効期限が切れた場合の買い上げ
・退職日時点で消化しきれなかった有給休暇の買い上げ
を個別にON/OFF切り替えができます。
月報作成処理の中で有効期限が切れた有休チケットを検索し、「有効期限が切れる時点の契約で有休を取得した場合は何時間休めたか」を計算し、実働時間に含めるという挙動になります。
※実装が面倒なので実動時間に含めるようにしてしまいましたが、実動時間に含めるという挙動は問題があります。本来は特別手当のように別項目として管理するべきだと思います。