概要
打刻を忘れた場合や、システムトラブルで打刻できなかった場合の回復手段として、打刻データを手動で追加・削除する機能です。
削除できるのは、手動で追加したデータだけです。
勤怠管理システムで通常通り打刻したデータは操作できません。
仕様
打刻修正の可否について
労働基準法施行規則 第34条の2 ⑧
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322M40000100023#Mp-At_34_2-Pr_8
労働安全衛生法 第66条の8の3
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347AC0000000057#Mp-At_66_8_3-Pr_1
厚生労働省から出ているガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000149439.pdf
自由に打刻データを追加できる仕組みは、避けた方が良さそうです。
当システムの場合は、下記の理由で打刻データの手入力を可能にしました。
- 上記ガイドラインの存在を知らなかった
- 元々Excelに手入力しており、自己申告でも十分信用できる
- 打刻を忘れた場合に修正申請・承認するのは面倒
不正打刻対策については少しだけ考えてあります
- 通常打刻した場合、端末のIPアドレスを記録する
- 通常打刻・手動入力データを見分けるフラグを保持
修正可能なデータ
当画面では、ICカード等で通常打刻したデータを削除できません。
ICカード打刻を考えた場合、その時間にその場所に居た証拠になるので、気軽に削除するのは良くないと考えました。
一方で、帰宅後に誤ってスマホ打刻してしまった場合、取り消す方法が無く、月報修正が必要になるという鬼仕様です。
現実的な仕様にする場合、誤って打刻したデータを取り消す機能は必要だと思います。
取消の際に上長承認を必須にするとか、取消フラグをONにして取消理由も登録しておくといった感じの仕様であれば不正が起こりにくくて良いと思います。
入力チェック
データの整合性を保つため、下記の入力チェックを行っています。
- 既に存在する月報の対象期間に含まれる場合修正不可
- 同一時刻の重複登録を禁止
- 未来日の入力を禁止