チケット

勤怠管理システムの自作-チケット作成画面

概要

チケットを新規作成する画面です
「チケット」というのは当システム内限定の概念です。遅刻・早退などの実績や有給休暇の残数を「チケットという単位で管理しています。
勤怠管理システムの自作-チケット

一般的な会社での有給休暇の取得申請や、遅刻・早退などの届け出に相当する機能です。

機能について

複数日にまたがる有休申請

例えば
開始日:2022-01-11
終了日:2022-01-14
と入力した場合、4枚のチケット(4日分の有給休暇申請)を一括作成することができます。
途中に休日を挟んだ場合はスキップして、労働日だけを対象にチケットを作る想定です。

有給休暇の残数が足りない場合は入力エラーになります。

システム側で作成したチケットがユーザーの意図した通りの結果になっているか確認できるように、登録内容確認画面を表示してユーザーに最終チェックを求めます。
これにより、「入力を間違えて大量の有休チケットを作ってしまった。削除が面倒だ。」という問題を回避しています。

登録内容確認画面で登録ボタンを押下したときに、DBへの登録を行います。
登録内容確認画面の表示中にDBのデータが変化している可能性があるため、登録前にもう一度チェック処理を行っています。

入力項目

生理休暇や慶弔休暇は企業によって「有給とする」「全労働日に含める」といった取り扱いが異なる可能性があり、あらゆる就業規則に対応できるようにした結果、制御用のフラグを丸出しにしてユーザーに入力してもらう仕組みになりました。

一般のユーザーや上長がこのあたりの仕組みを把握しているとは限らないため、もう少し洗練された方法にする必要がありそうです。

入力項目について

項目名説明
チケットタイプいくつか存在するチケットタイプのうち、ユーザーが新規登録できるものだけが選択肢として表示されます。
勤怠管理システムの自作-チケットの種類
終日チェックをONにすると時刻の入力を省略できます。
チケットの利用日時点の契約データから、勤務開始時刻・勤務終了時刻を取得して自動的にセットします。
スーパーフレックスの場合、労働義務のある時間帯を取得できないため、入力エラーになります。
開始日項目名のとおり、チケットの利用開始日時を入力します。
終了日 チケットの利用終了日時を入力します。
有給フラグ特別休暇用
ONにすると有給扱いになります。
月報作成時に労働時間として加算します、最終的に給与システムへ連携され、給与に反映されます。
労働義務有無フラグ特別休暇用
有給休暇付与判定の際に、出勤率の計算で使うためのフラグです。
ONにした場合は「全労働日」として加算されます。
出勤扱い特別休暇用
有給休暇付与判定の際に、出勤率の計算で使うためのフラグです。
ONにした場合は「出勤した」扱いになります。
メモ申請理由を入力します。いろいろと事情があり(後述)、任意入力としています。

有給休暇の取得理由を書くべきか?

当システムでは「メモ」という名前の項目の扱いに関する問題です。
結論としては任意入力としました。

時季変更権との兼ね合い

遅刻のチケットを想定した場合、管理の都合上、メモ欄には何か書いてあった方が良いと思われます。

しかし、有給休暇を取得する場合は、メモ欄が必須入力になっていると「有給休暇の取得理由を尋ねている」 と解釈される可能性があり、「有給休暇の取得理由を見た結果、時季変更権を行使した」と疑われる恐れがあります。
(労働基準法 第39条 ⑤ )

当システムではメモ欄を任意入力として、運用でカバーするようにしました。

有給休暇の事前申請について

当システムでは、有休チケットはいつでも自由なタイミングで入力できるようになっています。

会社によっては「X日前までに申請」といったルールがあるかもしれません。
“X日前”の期限を過ぎてしまった場合は、有給休暇の申請を不可にするような入力チェック処理を実装する必要があるかもしれません。さらに、”X日前”という値をユーザーが設定できる仕組みも必要です。

事前申請が必要な方式にする場合、正しく運用するためにはさらに機能追加が必要だと思われます。
例えば
・申請が「事後」になる前に、申請データが登録されたことを上司に通知する仕組み(メール送信機能など)
・上司が承認、却下する仕組み

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